藍色の空に浮かぶ秋の月はまだそう高くなく、淡くあたりを照らしている。
 よく手入れされた庭からは、鈴虫やコオロギなどの虫の声が鳴り響き、草木がわずかな
風で揺れていた。
 その庭を臨む縁側を隔て、障子が閉められた一室に布団が二組並べ敷かれ、そこに一組
の男女が寝ている。この屋敷の主である日本と、客人である台湾だ。
 男の方は静かに横たわり、女の方は先程から何だか寝返りを繰り返している。
「日本さん……?」
 やがて、意を決したように台湾は隣で寝ている日本の方に声をかけた。月が明るいため、
障子を通して部屋の中が薄暗く照らされ、目が慣れれば見る事に支障はない。
「……はい……」
 今にも眠ってしまいそうな声だが、彼女の声に応えて返事をする日本。その声に励まさ
れたように、台湾は自分の布団からゆっくりと這い出すと、隣で寝ている日本の布団の方
へと入り込み、彼へすり寄った。
 そして、甘い声で天井に顔を向けて眠る彼へと話しかける。
「ねえ……、日本さん…」
「……すみませんが……明日にしてください……」
 彼女が何を求めているかわかっている日本は、眠たそうな声を出して彼女の要求を退け
た。
「……! 日本さん昨日も一昨日も同じ事言ったよ。一昨日の明日は昨日で、昨日の明日
は今日です!」
 それを聞いた途端台湾は頬を膨らませ、まぶたを開こうとしない日本を軽くなじる。
「……すみません……」
 口ではそう言いながらも、うるさそうに日本は寝返りをうって台湾に背を向けた。ます
ます頬を膨らませた彼女は、日本のかけ布団をはねのけて、横たわる彼を仰向けにさせる
と下腹部の上に跨った。
「…台湾さん……寒いです……」
「これから熱くなるよ! んもう日本さん、私せっかく遊びに来てるのに、こんなのない
ですよ!」
「寒いです……」
 眠そうな日本の声が台湾を苛立たせる。カーッと顔を上気させ、跨ったまま彼に覆い被
さると、頬に耳にまぶたに鼻に、とにかく顔中にキスの雨を降らせた。
「た…台湾さ………ん……」
 それから、何か言おうとする日本の唇を塞ぎ、強引に舌をねじこむ。
「ん……、ふっ……んん……」
 息苦しげながらも、男のくせにやけに色っぽい声を漏らす日本。しかし、こちらがどん
なに彼の口内で舌を絡ませようとしても、あちらは特に応えようともせず、ただされるが
ままの状態で、まるでやる気がない。



































…続きは同人誌で…。
というか、続きがねちっこ〜い描写で18禁なのでマジ載せられません。

いやでも本当に18歳以下の人は買わないでね。
褐ユの穴に委託してもらっております。
※18禁小説なので、買う際はご注意ください。