くろ
初めて飼った犬がこの犬であった。
雑種のメスで、なぜか頭の部分だけ真っ黒だったのでくろ。
センスのカケラもないが、名づけ時は私がつけたがっていた「ジョリィ」よりは
マシかと思われる。当時は名犬ジョリィが大好きだったのだ。
「ジョリィ」は兄貴にあっさり却下されたのは覚えている。
若い頃はよく耳がピンとたっていたのだが年老いると耳は下がってばかりだった。
たまーにピンと立つくらいであった。
そこが可愛かったけど。
元野良だけあって食い意地はすさまじかった。
友達が、自分とこの犬にやろうとしたパンを横取りして食ってしまったこともある。
その時は友達の視線も痛く、非常に肩身がせまかった。